2008年 9月 1日 掲載
今回もデータをプロットするコマンド psxy を使ってみる．
今回は正弦曲線（サインカーブ）を描いてみる． データファイル sin.txt を awk で作ろう．
$ awk 'BEGIN{for(x=0;x<=13;x+=0.1)print x, sin(x)}' > sin.txt
で 0≦x≦13，Δx=0.1 の正弦曲線データファイル sin.txt ができる．
さっそく描画してみる．x の範囲は (0, 4π) とした．
$ psxy sin.txt -R0/12.5660/-1/1 -Jx1 -Bg1a1 > sin.eps
横に細長い図ができた． 縦横の縮尺を変えたいときは，-Jオプションで / を使う． / の前後に x軸，y軸の縮尺をそれぞれ指定する．
$ psxy sin.txt -R0/12.5660/-1/1 -Jx1/4 -Bg1a1 > sin.eps
-Jx1/4 とすることで，x軸の縮尺が 1倍，y軸の縮尺が 4倍になる．
図の縦横比はこれでいいのだが，グリッド・目盛の間隔が， 正弦曲線の山・谷とずれていて格好がわるい． x軸の間隔はπ/2 などのπの分数にしたい． が，y軸の間隔は 1/2 などの 1 の分数にしたい．
-Bオプションでも / の前後に x軸，y軸別々の指定ができる． x軸のグリッド間隔を π/2，x軸の目盛間隔を π， y軸のグリッド・目盛間隔を 0.5 にそれぞれ変更してみる．
$ psxy sin.txt -R0/12.5660/-1/1 -Jx1/4 -Bg1.57075a3.1415/g0.5a0.5 > sin.eps
/ で区切られた x軸，y軸に，それぞれラベルをつけることもできる． 軸ラベルは :"ラベル": を / の前後に書く．
$ psxy sin.txt -R0/12.5660/-1/1 -Jx1/4 -Bg1.57075a3.1415:"x":/g0.5a0.5:"y = sin x": > sin.eps
図の上下左右にラベルが描かれたが，右のラベルの y の下側が切れてしまっている． バグかなあ．
ラベルが上下左右に 2つづつあるのは，ちょっとくどい． ラベルの描画などを抑制するには， -Bオプションにさらに指定を追加するのだが， それは次回に解説することにしよう．
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