いちからはじめる GMT その4 - psxy -B WESN

2008年 9月 1日 掲載


で,さっそく次回である.


今回のデータは指数関数 y=exp(x) にしてみた.

$ awk 'BEGIN{for(x=-3;x<=3;x+=0.1)print x, exp(x)}' > exp.txt

前回同様作図する.

$ psxy exp.txt -R-3/3/0/12 -Jx2/1 -Bg1a1:"x":/g1a1:"y = exp(x)": > exp.eps

指数関数

やっぱりラベルが上下左右に 4つもあるのはくどい.

-Bオプションに,WeSn のような文字列を追加することにより, 上下左右のラベルと目盛の描画を抑制することができる.

$ psxy exp.txt -R-3/3/0/12 -Jx2/1 -Bg1a1:"x":/g1a1:"y = exp(x)":WeSn > exp.eps

指数関数

この例では,WeSn を追加し,ラベルと目盛を図の左と下にのみ描画した.

この文字列 [W|w][E|e][S|s][N|n] は,図の左(西 W),右(東 E),下(南 S), 上(北 N)の描画をする・しないを, 大文字で描画,小文字で非描画と指定するものである. 右と上にのみ描画したければ,WeSn のかわりに wEsN と書けばよい.

[W|w][E|e][S|s][N|n] で小文字にすると,ラベルと目盛がなくなったが, 省略したらどうなるだろう.上の例の WeSn を WS と書きかえてみる.

$ psxy exp.txt -R-3/3/0/12 -Jx2/1 -Bg1a1:"x":/g1a1:"y = exp(x)":WS > exp.eps

指数関数

右と上の枠線も描画されなくなった.

[W|w][E|e][S|s][N|n] の指定では,ラベルと目盛を同時に描くか,描かないかしか選べず, ラベルのみ抑制する,というような描き方はできない. では,GMT ではそういう図は作れないのか,というと,そうでもない.

指数関数

ちゃんと,こういう図↑も描ける. そのためには,描画の重ね合わせをする必要があるのだが, やり方は次の次の回あたりに解説しようと思う.


psxy は,もうちょっとつづきます.


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