2009年 3月 1日 掲載
-Sオプションは，基本的にその座標にシンボル（Symbol）を描画するのだが， -Sb と指定すると，その座標までの棒グラフ（bar）が描画される． さっそくためしてみよう．
まずは，データ作り． シンプルに直線上の点を 7つ用意する．
$ awk 'BEGIN{for(i=1; i<8; i++)print i, i}' > x.txt
用意したデータの座標を psxy -Sx で確認しておこう．
$ psxy x.txt -Jx1.2 -R0/8/0/8 -Ba4f1 -Sx1 > x.eps
さて，このデータを使って棒グラフを描画する． -Sx のかわりに -Sb を指定．指定したサイズは棒グラフの幅になる．
$ psxy x.txt -Jx1.2 -R0/8/0/8 -Ba4f1 -Sb1 > bar.eps
できた図を見ると，間隔が 1で，幅も 1 なのに， 棒グラフの間にすき間ができている． これは，指定した棒グラフの幅の単位が， デフォルトでは（紙に）プロットするときの単位だからで， 縮尺が 1（-Jx1）でない場合は，座標系と合わないのである． 棒グラフの幅を座標系の x軸の単位で描画するには， 幅の値に u を付加する．
$ psxy x.txt -Jx1.2 -R0/8/0/8 -Ba4f1 -Sb1u > bar.eps
ぴっちり並んだ図ができた．
この例では，棒グラフは x軸（y=0）から描画されたが， オプションに，さらに bbase を追加すると， y=base からの棒グラフになる． ためしに base=4 として描画してみよう．
$ psxy x.txt -Jx1.2 -R0/8/0/8 -Ba4f1 -Sb1ub4 > bar.eps
前回ためした -S? では，指定するシンボルを大文字にするか， 小文字にするかで描画内容が異なっていたが，-Sb ではどうだろうか． -SB として描画してみる．
$ psxy x.txt -Jx1.2 -R0/8/0/8 -Ba4f1 -SB1u > bar.eps
横の棒グラフになった．
-W，-Gオプションを追加することにより，他のシンボル同様， 線種を変更したり，棒を塗りつぶしたりすることができる．
$ psxy x.txt -Jx1.2 -R0/8/0/8 -Ba4f1 -SB1u -W5 -Ggray > bar.eps
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