2010年 3月 1日 掲載
今回は，エラーバーの描画をあつかってみる．
観測データなどをプロットする際， 誤差をあらわすためエラーバーを描画することが必要となるときがある． psxy では，-Eオプションを使うことで，エラーバーを付加することができる．
では，さっそく簡単なサンプルデータを作って，描画してみよう．
データファイルには，最低でも
の 3つの値が必要となる． 今回は，直線 y=x 上に観測データを配置し，誤差を 0.2 としてみた．
$ awk 'BEGIN{for(x=0;x<=8;x+=0.5) print x, x, 0.2}' > data.txt
このデータファイル data.txt を使って，作図してみる． psxy コマンドに -Ex を付すことにより，x方向のエラーバーが描画される．
$ psxy data.txt -Jx1 -R0/8/0/8 -Ba1 -Sc0.1 -Ex > error.eps
-Ey とすると，エラーバーは y方向になる．
$ psxy data.txt -Jx1 -R0/8/0/8 -Ba1 -Sc0.1 -Ey > error.eps
xy両方向にエラーバーを付けることも，もちろんできる． その場合，当然データファイルには 4つの値が必要となる．
$ awk 'BEGIN{for(x=0;x<=8;x+=0.5) print x, x, 0.2, 0.5}' > data2.txt
$ psxy data2.txt -Jx1 -R0/8/0/8 -Ba1 -Sc0.1 -Exy > error2.eps
3つ目の値が x方向のエラーバーの長さ， 4つ目の値が y方向のエラーバーの長さになる．
ここで，-Exy を -Eyx としても，描画されるグラフはかわらない．
$ psxy data2.txt -Jx1 -R0/8/0/8 -Ba1 -Sc0.1 -Eyx > error2.eps
-Eオプションに付加する x，y を大文字の X，Y にすると， 箱ひげ図を描画するようになる． 箱ひげ図については， Wikipedia の記事が参考になる． 箱ひげ図の描画には，最低でも
の 6つの値が必要となる． やってみよう．
$ awk 'BEGIN{for(x=0;x<=8;x+=0.5) print x, x, x-0.7, x-0.3, x+0.3, x+0.7}' > data3.txt
$ psxy data3.txt -Jx1 -R0/8/0/8 -Ba1 -EY > error3.eps
値が 10個あれば，xy両方向に箱ひげを描画することができる．
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