2011年 4月 1日 掲載
前回，-Rオプションによる描画範囲指定が無視されてしまったが， これについては，man psbasemap の -Jオプションの AZIMUTHAL PROJECTIONS: の最初に書いてある．
Expect for polar aspects, -Rw/e/s/n will be reset to -Rg. Use -R<...>r for smaller regions.
方位図法（Azimuthal Projection）では， 投影中心が極（北極点，南極点）のとき以外は， -Rw/e/s/n の指定が全球の指定の略記である -Rg にリセットされるのである． なお，全球を描画すると，枠や目盛は描かれない．
$ pscoast -Je139.65/35.5/1:250000000 -Rg -Ggray -Ba30g10 > map.eps
小さい範囲を指定するには，-R<...>r を使うようにとある． <...> には，四角く切り取る地図の左下の経度，緯度， 右上の経度，緯度を「/」で区切って書く． では，横浜を投影中心として，サンフランシスコを含む範囲の地図を描き， 大圏航路を描き入れてみよう．
$ echo 139.65 35.5 > y2sf.txt $ echo 237.5 37.75 >> y2sf.txt $ pscoast -Je139.65/35.5/1:100000000 -R70/-20/260/25r -Ggray -Ba30g10 -K > track.eps $ psxy y2sf.txt -J -R -W2,red -O >> track.eps
なかなかいい図ができた．
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